わたしたちの|Our
作品タイトル:わたしたちの|Our
YPAMフリンジ参加作品
2022 年 12 月 18 日(日)18:00 ( 上演 60 分 )
会場:BUKATSUDO HALL
演出・構成・パフォーマンス:asamicro、前谷開
テクニカルサポート:庄子渉
サポート:高山風歌、有馬さやか
フライヤーデザイン:堤拓哉
衣装協力:村上美樹
記録撮影:丹野雄二
虎踊り映像資料提供:横須賀市教育委員会
映像出演:asamicro の父母
asamicro(以下あさみさん)はかつて、小学一年生の頃から不登校になりました。なんとも言えない複雑な感情で話してくれる、ハツラツとした少女がどん底に突き落とされ、その後現在に至るまでのエピソードと幼少期の記憶は、現在の彼女の作品や生き方にまっすぐにつながっています。
あさみさんは寅年生まれで、自分は“剛の虎年” 生まれなので運気が良いのだと時々話します。正しくは“五黄” の虎ですが、意味合い的にはだいたい合っているので、直接訂正する必要はないと思います。ともあれ、それは、彼女が虎に心惹かれる理由の一つではないかと思います。
あさみさんと結婚して横浜に住み始めて、僕は家にいる時間が長くなり(なってしまい)、彼女が帰ってくるまでに洗濯物を畳んでおかないととか、夕飯の買い出しもしないと、と主夫みたいなことをしながら、時々撮影に出かけて半年が過ぎて行きました。一人でいても、それまでの一人とはちがっていて、一人になれない状況に、幸せと戸惑いを感じています。結婚する前、夫婦で作品を作るってなんやねんと、思っていた時期がありました。いざその状況になると、とても自然なことだと思い直さざるをえないものでした。
何かを作品にするとき、それを自分がやることに、自分が納得出来る根拠が、必然性が欲しいと感じます。
『わたしたちの』には必然性があると思います。わたしたちの、がそのままそこにあるだけの、そのような作品です。